情報量から考える今期原作付きアニメ評

実は、アニメ自体あまり好きじゃ無かったりする。
アニメという媒体の場合、脳内補完が効きづらく、情報量は用意された物がほぼ全てとなってしまう。これに比べ、マンガ/小説/CDドラマ等はそれ単体では情報量は少ないが、足りない分の絵/動き/音は自然に脳内で補完され、結果としてアニメの情報量を上回ることがほとんどだからだ。故に原作付きアニメへの評価は相当厳しくなる。
で、涼宮ハルヒの憂鬱。これは原作+脳内補完の情報量をアニメの情報量が超える数少ない良作。原作は説明的セリフが多く、脳内補完プロセスを阻害されることも関係してるとは思うが、画/動き/演出/音*1、の構成要素のそれぞれが補完の必要が無いほど詰め込まれている。いやあ、素晴らしい仕事だ京都アニメーション。恐ろしい会社。
今期は「うたわれるもの」も原作付きだが補完が上手く、稀に見る豊作。BLACK LAGOONは部分的に脳内補完を超えることもあったのだが、全体的には蛇足描写が多くイマイチ。夢使い最低。

*1:特に声。ぽんこつは偉大だ。