さよなら、いもうと。

読了。死、とか別れを意識させる割には軽い文章。まぁ、わざとなのだろうが。
挿絵効果もあって、キャラクターがきちんと立っているのは良し。地味っ娘が多いのも個人的ポイントアップ。
しかしラストが急ぎすぎ。設定上、別れ自体は必然なのだが、その後のはじまりに違和感。「行動を起こさなかったことへの後悔」では動機にはなりえない。そして「自分以外の人間がなぜその行動を起こしたのか、相手の考え方理解すること」ってーのにヒロシ君自身はまだ辿りついていないように感じるのだ。
娯楽として読むには微妙だが思考のネタとしては丁度良いので、そういうの好きな人は。